
SFメモリカセットは、1997年から開始された任天堂の「ニンテンドーパワー」書き換えサービス専用のスーパーファミコン用フラッシュメモリ式カートリッジです。
主な特徴
- 容量:32Mbitのフラッシュメモリ、256kbitのS-RAMが内蔵されています。
- 書き換えサービス:「ローソン」店頭などにあるLoppi端末で、カセットに好きなソフトを書き込むことができました。
- 記録方式:ゲーム本体データを「Fブロック」(8分割)、セーブデータを「Bブロック」(16分割)という独特の単位で管理します。ブロック数に収まる範囲で、最大7タイトルまで記録可能で、メニュー画面も1ブロック消費します。
- 外観:通常のスーパーファミコンカセットと形状は同じですが、白色ボディで、ラベル部に手書きタイトルラベルやシールを貼れるスペースがあります。
- 価格:新品販売価格は3,980円(税抜き)でした。
- 製造国:台湾製。
##注意点・エピソード
- 特殊チップ搭載ソフト、カセット容量以上のソフトは書き込めませんでした。
- カセットは一部プリライト版(ゲームデータ書き込み済み)としても流通しました。
- 書き換えサービスは2002年にローソンで終了し、2007年まで任天堂による郵送書き換えが続きました。現在は公式書き換えサービスは終了しています。
- 現在は「レトロフリーク」等の機器を使った個人的なROM書き換えに利用する需要や、コレクター市場でも取引があります。
使い方・仕様
- カセットを本体に差し込むだけで遊べます。複数タイトル記録の場合、起動時にメニュー画面で選択できます。
- セーブはバッテリーバックアップ付きS-RAMを利用。長期保存には電池交換が必要です。
代表的な利用例
- 「ファイアーエムブレム トラキア776」など限定・新作タイトルの配信にも利用されました。
レトロゲーム好きやコレクターから今も人気があります。書き換え機能やブロック管理といった、時代を先取りした発想が多くのファンから評価されています。
資料集
取扱説明書




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